仕事の仕方

「あいつは仕事のしごとの仕方を知らない」なんて言葉を耳にする事があります。裏返すと「仕事の出来ない人」になるかもしれません。私は、今まで仕事をして来た中で、意識したことはありませんでしたが、ある中小の会社を見て考える事がありました。「大企業に勤めていると仕事の仕方を知っている」という言葉を聞いた事もありますが、あながち間違ってはいないとも思えます。ではなぜでしょうか、考えてみたいと思います。

先の中小の会社の社員を見て感じた事は、毎日熱心に仕事をしているのですが、結果が伴わない。つまりなかなか前に進んでいない。意外に長い時間を掛かってやっと1つの事が終わり、本人は満足している。こういった状況は、マネジメント(管理職)が悪いのかとも考えました。いや一概には言えないとも感じます。

仕事の仕方とは、本来、上司から指示を受けた受けないに関わらず、やるべき業務を如何に滞りなく達成させるかのやり方である。このやり方が悪いのは、仕事に取り組む各個人の姿勢、周囲の環境、この2つに問題があるのではないでしょうか。

先ず、個人の姿勢の問題ですが、これは大企業、中小企業に関わらず全くその個人の資質です。常に自分の取り組む仕事に疑問(正しいか、方法は良いか、なぜこうなるのかなど)を持ったり、解らない事を中途半端でなく理解するまで聞く姿勢やその熱意に尽きます。

そして、周囲の環境ですが、仕事を如何に無駄なく迅速に進める為のシステムがあるか、またシステムとして回っているかです。ここはやはり長年の歴史や携わった人が多いだけあって、大企業には有利であると言わざるを得ません。

私は、仕事が回る業績を上げる会社は、如何に仕事を進める為のシステムがあるか、システムを作ろうとして取り組む人材がいるかに掛かっており、そこがその会社の成長に繋がると考えています。